大谷翔平選手のフォーク、ダルビッシュ有選手のスライダー、田中将大選手のスプリット……。
プロのピッチャーはそれぞれ武器となる変化球があります。
しかし、あの憧れのピッチャーも、全員が全員、昔からその魔球とも称される変化球が投げられたかというと、そんなことはありません。
地道な練習を積み重ねたことで、あの武器を手に入れたのです。
変化球取得の際に最も大切なポイントは「遊び感覚」です。
今回は変化球を楽しみながら身につけるためのおすすめ野球グッズを紹介していきます。
この記事が、「奪三振の山」のきっかけになることを願っています。
野球の「変化球練習用ボール」の選び方3つのポイント
変化球練習用ボールの選び方を3つにまとめました。
変化球の練習にはいろんな要素があります。回転のチェックや、腕の振り方の練習など、上達に必要なポイントは多数。
どのアイテムも万能ではありませんので、自分の目的にしっかりとあったアイテムを選ぶことが重要です。
購入した後に失敗に気づかないように、事前にしっかりとポイントを把握しておくようにしましょう。
選び方のポイント①回転や変化を可視化できるものを選ぶ
打者にどのように変化球が見えているかを知ることはとても大切なことです。
どのように変化しているのかを自分自身の頭の中でイメージできるようになることで、変化球を決め球にも見せ球にも応用することができます。
現在販売されている変化球練習用ボールの中には、ボールに色がついていて、球の回転や変化が見やすくなっているものも多数あります。
例えば、下記のようなアイテムです。
実際に投げている本人から見て、どのようにボールが動いているかを確認できるものを使うと、より戦略的に変化球を投げられるようになるのでおすすめです。
選び方のポイント②変化球の取得に役立つ+αの使用用途
変化球練習のためにボールを買ったとしても、変化球を覚えてしまえば、そのボールは使わなくなってしまいます。
ですので、変化球を覚えるという用途以外にも使えるものを選んだほうがコストパフォーマンスが良いです。
例えば変化球を投げる練習+ボールの回転や軌道を確認できるものであったり、変化球を投げる練習+肩や肘の動きを確かめながら投げることができるものなど、変化球を覚えたその後でも反復練習ができるようなものを買うと長く使えます。
選び方のポイント③ボールの握り方
今回紹介するボールの中には、カーブやスライダーなど、握りの位置をマークで教えてくれているボールもあります。
マークされているものは基本の握り方なので、その握り方をすると変化球を投げられるようになる方もいらっしゃいますが、手の形や大きさは人それぞれですので、無理その握りに合わせる必要もありません。
実際、プロ野球選手の中でも、同じ変化量のカーブなのに全く異なる握り方をしているということも当たり前のようにあります。
変化球を投げる上で、自分自身の投げやすいボールの握り方を見つけることも大切なことの1つです。
今回ご紹介するボールを使ってみて、変化がかからないからと言って諦めるのではなく、どう握るのが1番合っているのかを探してあげるというのも変化球を早く極めるためのコツとなります。
変化球を練習するときに大事なこと|遊び感覚
変化球は遊び感覚でボールを投げながら身につけることがポイントです。
周知のことと思いますが、変化球はストレートとは、多少腕の使い方が異なります。
ですので、最初からボールを強く投げてしまうと、肘や肩などに負担をかけてしまい、最悪の場合、故障にも繋がります。
変化球は程よい脱力感を持って投げる方が、大きな変化を出せたり、良いリリースができるようになるので、普段のキャッチボールから軽い力感で投げられるように練習をしていくことをおすすめします。
また、手遊びの延長で指先の感覚を鍛えることもできます。
こちらの動画でそのボール遊びが紹介されています。
この動きは、サッカーでいうと「リフティング」のようなものになります。
実際にサッカーの試合でリフティングをすることはありませんが、足でボールをコントロールすることで足の感覚を研ぎ澄ませることができます。
それと同じように指先とボールが触れる機会を増やすことで、指先の感覚が鋭くなり、ボールをリリースするときの感触が強く感じられるようになります。
このような練習を遊び感覚で行うことで、変化球のキレも一段と上がること間違いなしです。
変化球練習用ボールを使うときの注意点①|手で曲げようとしない
変化球はどうしてもストレートから握りを変えて投げるので、それだけで変化球を投げることができるのではないかと思われがちです。
しかし、握りだけを変えただけでは変化球は投げられません。
無理に手だけで投げてしまうと、変化がかからないだけではなく、肘や肩を痛めてしまう原因にもなります。
そのためにも正しいフォームで腕をしっかり振って投げられるようになることが、変化球取得への近道になります。
手だけで投げる「小手先」の変化球ではなく、上手に体を使って投げられるようにしていくことが望ましいです。
変化球練習用ボールを使うときの注意点②|実戦球で感覚を確認する
変化球練習ボールは実践球と比べると、材質がウレタンなどの別素材であったり、表面がフェイク皮やデコボコの仕方が違ったりと異なる点が多々あります。
変化球練習ボールを使って変化球が投げられるようになっても、最終的に試合で使う実戦球で投げられないのでは、練習の意味がありません。
あくまでも変化球練習ボールは練習のものです。
そのため、変化球練習用のボールで練習をした後は、実戦用のボールでしっかりと練習をするようにしましょう。
変化球練習ボールは使用後、感覚が抜けないうちに実践球を実際に投げてみて感覚を定着させるようにするとより覚えが早くなります。
大事なのは練習グッズと実戦球の組み合わせです。
効率の良い練習を心がけて、より早く上達できるようにしましょう。
野球の練習におすすめの「変化球練習用ボール」5選!
経験者の目線で、おすすめの変化球練習用ボールをまとめました。
そのアイテムの特徴や、使い方についてもまとめていますので、購入の参考にしてみてください。
野球の練習におすすめの変化球練習用ボール①Promark(プロマーク)
ボールの回転方向と軌道が一目でわかる2色のボール。変化球マスターガイド付きです。
こちらの商品は、ボールの色が白と青の2色に分かれていて、投げた本人からも、ボールがどのように回転しているか、変化しているかがわかりやすいボールです。
変化球の回転だけでなく、ストレートの回転の仕方も見ることができるため、ストレートと変化球の回転の違いを見比べることもできます。
また、変化球マスターガイドがついているため、変化球を覚えるのにも最適なグッズになっています。
野球の練習におすすめの変化球練習用ボール②UNIX(ユニックス) メジャーエース
こちらのボールは、変化球の握り方がマークされているだけでなく、「オービットマーク」というラインがボールにマークされていて、正常な回転が確認できるという商品です。
今回、添付しているURLの商品はカーブの握り方がマークされているものですが、同じシリーズで「スライダー」「フォーク」「ジャイロ」の握り方がマークされている商品もあります。
野球の練習におすすめの変化球練習用ボール③FALCON(ファルコン) ピッチトレーナー
こちらはカーブ、フォーク、ストレートの握りを練習することができるボールです。
実際にマウンドで変化球を投げる際、投球フォームに入る前にボールを握り変える必要があります。
このボールは3球種の握る位置がマークされているため、変化球の練習だけでなく、素早く変化球の握りに変える練習をすることができるのがポイントです。
また、こちらのボールは柔らかい素材のため、親子のキャッチボールにも最適な商品となっています。
野球の練習におすすめの変化球練習用ボール④SSK 3WAYトレーニングボール
この商品はラグビーボールを小さくしたもので、変化球の練習というよりは、肘を上手に使うための練習ボールになります。
実際に使っている方がいました。その動画がこちらです。
このボールは楽天やマリナーズで大活躍された岩隈久志選手も使っていたものです。
綺麗な回転でボールを投げられるようになると、肘の使い方が上手くなり、変化球を投げる際にも応用することができるようになるので、腕の振り方、体の使い方に自信のない方におすすめの商品です。
野球の練習におすすめの変化球練習用ボール⑤シャドーピッチ
変化球の腕の振りを練習するのに欠かせないのがシャドウピッチングです。
そんなシャドウピッチングをより効果的にするのが、この商品です。
大きな手袋のような形状をしているこの商品にボールを入れて、投げることができます。
これをつけることによって、変化球の腕の振りだけではなく、ボールのリリースポイントや縫い目のかかり方も意識しながらシャドウピッチングをすることができます。
また、ボールが飛んでいかないため、鏡の前で自分の腕の振り方を確認することもできますし、投げる時と違って肩や肘などへの負担が少ないことも魅力的な商品です。
まとめ
様々な変化球練習ボールを紹介してきましたが、変化球を覚えるにあたって一番大切なことは「遊び感覚」で覚えるということです。
変化球はとても魅力的なボールです。
ストレートをよく見せるための見せ球にもなりますし、ここぞと言うときの武器として使うこともできます。
しかし、腕の振り方や握り方がわからない状態で投げてしまうと、力が入ってしまい、変化がかからなかったり、怪我につながる可能性があります。
ですので、導入として、まずは柔らかいボールや握り方がマークされているボールを使って、確認しながら遊び感覚で気楽に投げることが大切になります。
今回紹介した商品を使えば、間違いなく投球の幅を広げられるようになりますし、ケガをしにくい腕の使い方を身につけられると思います。
ぜひ、これらのグッズを買って、ピッチャーとしての活躍の幅を広げ、さらに「野球が楽しい!」と思えるような選手生活を過ごしてください。