そんなあなたのためにまとめました。
✅突然ですが、あなたは、HGとFGの違いがわかりますか?
サッカーにはざっくり分けて6種類のスパイクがありますので、用途に合わせて間違えないように選ぶ必要があります。
この記事では、サッカースパイクを購入するときに正しい種類を選ぶことができるように、各種類の解説を踏まえてまとめました。
まずは「サッカースパイクの種類がどう分かれているのか」を箇条書きでまとめたあとに、各スパイクの特徴をまとめています。
✅ポイントは「モデル名のアルファベット2文字に注目!」「迷ったらHG」の2点です。
この記事を読んだあとにスパイクを購入すれば、間違えて購入することもなくなるでしょう。
最後にはサッカースパイクを選ぶ時に浮かびがちな、Q&A集もあります。
これさえ読めば、サッカースパイク選びはもう怖くないです。
サッカースパイクは「4種類+2種類」|モデル名の「アルファベット二文字」に注目!
サッカースパイクの種類は大きく分けて「4種類+2種類」です。スパイクだけであれば、全部で4種類なのですが、屋内用のシューズなども同じ呼び方で区別されていますので「4種類+2種類」と表現しました。
サッカースパイクは対象となるグラウンドごとに種類が分かれており、用途に合わせて選ぶ必要があります。
簡単な見分け方がこちら。
✅スパイクのモデル名に書いてある「アルファベット二文字」に注目すれば、見分けられます。
サッカースパイクには、モデル名が付いていますが、そのモデル名の中に入っている「アルファベット二文字」が、スパイクの種類を表しています。
例えば、こちら。
モデル名に「HG」という文字が入っているかと思いますが、これがスパイクの種類を表すアルファベットになります。
✅後述しますが、HGは「ハードグラウンド」の略でして、土のグラウンド用であることを示しています。
このように、スパイクのモデル名の中に入っているアルファベットを確認することで、スパイクの種類を見分けることが可能です。
※ネットで購入する際には、モデル名にアルファベット表記がない場合があります。その場合は、商品説明文のところに大体書いてありますので、確認してから購入するようにしましょう。
サッカースパイクの種類をリストアップ!
どのアルファベットが、どの種類を示すのか解説します。
箇条書きにすると下記の通り。
- HG(ハードグラウンド)…硬い土用
- AG(アーティフィシャルターフグラウンド)…人工芝用
- FG(ファームグラウンド)…天然芝用
- SG(ソフトグラウンド)…ゆるめの芝生、もしくはぬかるんだ土用
- TF(ターフグラウンド)…毛足の短い芝生用。いわゆるトレシュー。
- IN(インドア)…体育館などの屋内用
TFやINについては、スパイクではありませんが、HGなどと同じようにしれっと書いてあることが多いので、一緒に並べておきました。
突然出てくると迷うと思うので。
グラウンドごとにスパイクを使い分けられると、玄人っぽいです。
そして、合わないグラウンドで使用してしまうと、スパイクを炒める原因になったりしますので、気をつけましょう。
各スパイクについて、解説を加えます。
グラウンド別サッカースパイク解説!
種類ごとに解説を加えました。
購入するときには、間違いがないように気をつけましょう。スパイクはそれなりに高価なので。
「あ!これ芝生用だったわ!」という間違いは、経験がある人でも割とやりがちです。
知識が浅いうちは、特に注意を払っていきましょう。
サッカースパイクの種類を解説!|HG…硬い土用
HG(ハードグラウンド)は硬い土用を表しています。
初めてスパイクを購入するよ!というときや、芝生でサッカーをする予定はないよ!という場合には、HGを選んでおけばOK。
例えば、こちらのスパイク
モデル名の間にHGという表記があり、硬い土用であることを示しています。
✅ちなみに、芝生で履いても全然どうにかなるのがHGの良いところ、です。
正直、HGのスパイクが一足あれば、全グラウンドに対応可能です。雨が降ろうと、芝生であろうと。
HGのスパイクが使用できない、ということはほとんど起こりえないです。
「硬い土用だと、芝生で履いたときに滑るんじゃないの?」という不安もあると思いますが、大丈夫です。
スタッドがすり減っていないHGスパイクであれば、問題なく対応可能です。
※スタッドとは…靴の裏についている「滑り止めのでこぼこ」のことです。
ただし、スタッドがすり減っているスパイクの場合は要注意です。土ではなんとかなっていても、芝生だと滑ります。
✅なぜなら、芝生のグラウンドは土の表面を芝生が覆っている形になっているから。
土にスタッドを食い込ませるためには「芝生をかき分ける」必要がありますが、すり減ったスタッドでは土までたどり着きません。
HGは芝生でも対応可能だけど、芝生で履くときはスタッドの減り具合に注意しましょう。
サッカースパイクの種類を解説!|AG…人工芝用
AG(アーティフィシャルターフグラウンド)は人工芝用であることを表しています。
アーティフィシャルは「人工の」という意味の英語です(人工知能を表すAIの”A”と同じです。これは豆知識です)。
AGのスパイクの例をあげると、例えばこちら。
お気づきかもしれませんが、HG/AGという表記があり、「HGとAG」を兼ねたモデルになっています。
✅AGのスパイクには「HGとAGを兼ねたモデル」も多いです。
HGとAG兼用のスパイクは、人工芝と硬い土のどちらでも使用可能です。
最近は人工芝のグラウンドが増えたこともありますので、兼用のモデルを買っておくと、どちらにも対応できて便利かもしれません。
AGのスパイクは、スタッドが地面から抜けやすいように設計されています。
✅人工芝はグラウンドの性質上、スタッドが深く刺さりすぎてしまうことがあるので、あえて刺さりすぎを防止しています。
刺さりすぎで蹴つまずく、とまでは正直いかないですが、細かい動きやすさに配慮された形です。
スパイクメーカーの商品開発の努力に感謝です。
人工芝で練習したり、試合をしたりする機会が多い場合はAG対応のスパイクも視野に入れてスパイク探しをすると良いと思いますよ。
サッカースパイクの種類を解説!|FG…天然芝用
FG(ファームグラウンド)は天然芝用のスパイクであることを表しています。
土と天然芝は明らかに性質が違いますので、芝生のグラウンドに対応できるようにスタッドの形状を調整しています。
FGのスパイクの例をあげると、こんな感じ。
商品ページに飛んで、画像をよく見てみるとわかるのですが、HGのスパイクと比べて「スタッドの数が少なく」「スタッドの大きさが小さく」なっています。
✅FGのスパイクはスタッドが刺さりづらい天然芝でも、深く刺さるように設計されています。
HGのスパイクよりも、数が少なく鋭いスタッドを採用することで、1つ1つのスタッドにしっかりと体重が乗るようになっており、スタッドが刺さりにくい天然芝でも、スタッドが刺さりやすくなっています。
このことで、より滑りにくくなっています。
しかし、ここで注意です。
✅FGのスパイクはスタッドが柔らかい素材でできていることが多く、土で使用すると摩耗が早すぎます。
スタッドが小さく鋭いことで、スタッドへの負担が大きく、なおかつ素材も柔らかいのですり減るのがめちゃ早いです。
簡潔にいうと、「FGスパイクは土で履いちゃだめ。ゼッタイ。」です。
スパイクは大事に使用しましょう。
天然芝では威力を発揮するけど、土では使用できない、という少しクセが強いのがFGスパイクの特徴です。
なので、FGは「ハイアマチュア~プロ向け」のスパイクと言えます。
まだ経験が浅い人が、わざわざFGスパイクを購入する必要はなし。
パフォーマンスのレベルが上がってきて、天然芝でプレーする機会が増えたら、そのときに購入を検討すればOKですよ。
サッカースパイクの種類を解説!|SG…ゆるい天然芝、もしくはぬかるんだ土用
SG(ソフトグラウンド)はゆるい天然芝、もしくはぬかるんだ天然芝用です。
こちらもFGと同様に「ハイアマチュア~プロ向け」のスパイクであり、ジュニアであればまだまだ気にする必要はないカテゴリです。
SGスパイクの例をあげるなら、こちら。
SGのスパイクでは、金属のスタッドが使用されていることが多く、スタッドをより深く刺す必要がある「ゆるめの芝生」や「ぬかるんだ土」で威力を発揮します。
✅SGのスタッドは重さと鋭さで、グラウンドの奥深くまで突き刺さるようになっています。
プロの選手は公式戦にて、このSGスパイクを履いていることが多いですね。
サッカーニュースなどで、足裏が映ると金属のスタッドが目に入ることがありますが、それがSGのスパイクです。
この投稿をInstagramで見る
ただし、このSGスパイクはジュニアの大会では禁止されていることが多いの注意が必要です。
✅金属のスタッドは足腰への負担が大きいのと、ぶつかったときの危険性も高いです。
購入したはいいものの、試合で使えないのでは残念なのでよく確認してから購入しましょう。
とは言え、ジュニアのパワーでサッカーをやる場合、わざわざSGを選ぶ必要性は低いです。
なぜなら、まだまだパワーが小さいから。子供の動きなら、SGスパイクで鋭く地面を突き刺さなくてもしっかりと止まれるはずです。
大人のパワーで激しい動きをすると、時にはスパイクの威力に頼らないと滑ってしまうことがありますが、子供なら大丈夫。
むしろ、スパイクのスタッドに頼りすぎるのもよくないかなと。
しっかりとステップを踏んで止まる習慣をつけていくことが、アジリティ能力(俊敏性)向上にも繋がるかなと思いますよ。
サッカースパイクの種類を解説!|TF…毛足の短い芝生用
TF(ターフグラウンド)は毛足の短い芝生用でいわゆる、トレシュー(トレーニングシューズ)というやつです。
公園でサッカーをするときに使用したり、グラウンド外でアップする必要が発生した場合などに活躍します。
TFのシューズの例をあげるとこんな感じ。
これはもはやスパイクではないのですが、TFはスタッドが細かくなっているのが特徴です。
✅スタッドが細かいと体重が分散するので、足腰への負担は小さいですが、グリップ力はスパイクに劣ります。
短い芝生のフットサル場でプレーするときや、公園で遊ぶ程度なら問題ないですが、フルコートのピッチで試合をするには少し力不足になるシューズです。
✅小学校高学年くらいからは「スパイク着用で試合」が一般的になるはずです。なぜならトレシューではスピードを抑えきれなくなってくるから。
TFは普段ばきや軽くサッカーするくらいなら、優秀なシューズです。
場面に応じて使い分けると良いですね。
ちなみにトレシューを普段ばきにして良いのか問題については【おすすめ紹介】サッカーシューズを普段ばきにするのはOK?注意点も合わせてまとめましたでまとめています。
個人的にはOKだと思う派です。すぐにサッカーもできて優秀なシューズだと思いますので。
そもそもスパイクとトレシューの違いってなんだ?というあなたには、サッカーシューズの選び方をまとめました【結論】トレシューとスパイクを間違えなければOKです。オススメのシューズも紹介しますにて、まとめています。
シューズ購入前にぜひ、一度確認をしておきましょう。
サッカースパイクの種類を解説!|IN…体育館などの屋内用
INの表記があるシューズは、体育館などの屋内で使用することを想定して製作されたシューズです。
屋内の平らな床の上で練習をしたり、フットサルをしたりする場合に活用できます。
INのシューズの例をあげるなら、こちら。
靴底が平らになっており、平らな床面でもしっかりと摩擦力を発揮するようになっています。
✅INのシューズは靴底が飴色のものが多いです。なぜなら、体育館の床に余計な汚れをつけないようにするためです。
フットサルでは、ダッシュとストップを細かく繰り返すことになるため、摩擦で靴底が少しずつ削れていきます。
そのときに床面に黒い跡などを残さないようにするために、靴底が木の床と同じ飴色になっていることが多いです。
屋内で練習する機会があったら、床を大事に使用してあげましょう。
今の床が綺麗になっているのは、先人たちがマナーを守って使用していたおかげですので。
おすすめのIN(体育館シューズ)についてはサッカー用の体育館シューズの選び方!室内練習もこれで安心!【飴色の靴底がポイントです】でまとめています。
突然、「体育館練習をするよ!」と言われて、なんのシューズを履いていけばいいか、お困りですか?もちろんスパイク履いていくことはできないので、体育館用のシューズを用意する必要があります。この記事では体育館シューズの選び方を解説しています。少しネタバレをすると、体育館シューズを選ぶときのポイントは「飴色の靴底」です。
購入の際のご参考にしてください。
サッカースパイクの種類に悩む人のよくある質問
さて、サッカースパイクの種類についての解説は以上ですが、ここから先はサッカースパイク購入の初心者さんが、迷いがちなポイントについてQ&Aの形でまとめました。
スパイクを選び出すと、「あ、これはどうなんだろう?」という場面がたくさん出てきますので。
ぜひ事前に確認しておいてください。
Q.HGのスパイクを購入しようと思いますが、欲しいスパイクにはAGの表記がありません。人工芝に使ったらまずいの?
正直、全然まずくないです。
滑るとか、足が痛くなるとかは特になく、普通に履けるはずです。
ちなみにAGというスパイクが販売され始めたのは、割と最近です。
人工芝のグラウンドが増えたので、メーカーがそれに対応しだしたのだと思います。
それ以前は、HGのスパイクを人工芝で履くのが普通でしたので。気にせず履いていいと思います。
Q.天然芝のグラウンドで数ヶ月に一回くらい試合があるんですが、FGを購入すべき?
それくらいの頻度であれば、HGだけで良いと思います。
しっかりとスタッドが残っているHGスパイクであれば、天然芝でも対応可能なので。
FGは本当に天然芝でしか使用できないので、数ヶ月に一回の使用では足になじみませんし、もったいないです。
筆者のイメージですが、FGのスパイクを所有している人は「Jクラブの下部組織レベル」の選手のイメージです。
それくらいのレベルになると、天然芝での試合が増えますので、買っても損はないかなと。
でも、一般レベルですと天然芝での試合はなかなかないと思うので。
天然芝での試合が増えるようなカテゴリに属してから購入すれば良いかなと思います。
Q.FGのスパイクを土で使用するとどうなりますか?
先述の通り、スタッドがめちゃくちゃ削れます。それはもう、驚くほどに。
FGスパイクは高価なことも多いので、本当にもったいないですよ。
FGを土で履くのはNGです。
Q.人工芝でFGやSGを使用するのはどうなの?
基本的にNGです。
人工芝ではHGやAGのスパイクを着用しましょう。
なぜなら、人工芝はもともと引っかかりが強いグラウンドだから。
何もしなくても引っかかりが強いのに、地面に強く引っ掛けることを想定したFGやSGのスパイクを着用すると、引っかかりすぎて足に負担がかかります。
ちなみに、強すぎる引っかかりはスパイクにとっても負担です。
まれにスタッドが折れてしまうこともあります。
人工芝には、HGもしくはAGのスパイクを使用し、SGやfgのスパイクを着用することは控えるようにしましょう。
Q.HGのスパイクをはいているのに、土のグラウンドでよく滑るんですけど
まずはスタッドの減り具合をチェックしましょう。
スタッドが減っていると、地面への刺さりが悪くなり滑りの原因になります。
しかし、もしスタッドがすり減っていないのに滑るとしたら、アジリティ(俊敏性)能力に課題ありかもしれません。
ラダーやスピードリングなどを活用して、細かい動きに対応できる俊敏性を身につけていきましょう。
ちなみに、体幹の強化も意外と効果的ですよ。
しっかりと止まれないのは、上半身をしっかりと抑えられなくて流れてしまっているからかもしれません。
ぜひ、体幹も強化してみてください。
Q.サッカースパイクの値段の違いって何?同じデザインなのに。
サッカースパイクには、使用されている素材によってグレードが分けされているモデルがあります。
プロが履いているトップモデルには良い素材が使用されており、廉価版には安価な素材が用いられています。
当然のことながら、トップモデルの方が素材が良い分、性能が良いのは間違いないです。
なので、予算が許すのであればトップモデルを選びたいところではあります。
ただ、これは筆者の意見ですが、「頑張って10000円のスパイクを一足買うのであれば、5000円のスパイクを二足買ったほうが良い」です。
複数足所有して、履き回したほうが長持ちしますし、何より雨に降られた時にも困らなくなります。
もし予算に余裕があるのであれば、高価なトップモデルでも良いかもですが、値段を抑えて複数足のスパイクを購入するのも1つの方法ですよ。
お財布と相談してみてください。
ちなみに、雨の日におすすめのスパイクを雨用のサッカースパイクを選ぶポイント!人工皮革を選ぶと手入れがラクです【おすすめスパイクをまとめました】でまとめています。
雨用のサッカースパイクをお探しですか?雨の日用のサッカースパイクを選ぶポイントをまとめました。雨の日には人工皮革のスパイクを選ぶと良いですよ。天然皮革のスパイクが雨に濡れてしまうと、革がパリパリになってしまって手入れが大変ですので。おすすめの人工皮革スパイクと合わせてまとめています。
スパイクを選ぶ時の参考になりますので、合わせて読んでおくと良いかと思います。
Q.「種類の違い=スタッドの違い」みたいな印象だけど、スタッド以外に違いはないの?
スタッド以外の違いはないことがほとんどです。
ただし、スタッドの種類によって内部の構造が少し違うこともあるので、多少フィット感に違いが出たりすることはあります。
SGのスパイクを履いたら金属の分、少し重く感じたり、突き上げが強いような印象を受けたりするかもしれません。
サッカースパイクの種類を解説!|まとめ
サッカースパイクの種類について解説しました。
再度、スパイクの種類について箇条書きにすると下記の通り。
- HG(ハードグラウンド)…硬い土用
- AG(アーティフィシャルターフグラウンド)…人工芝用
- FG(ファームグラウンド)…天然芝用
- SG(ソフトグラウンド)…ゆるめの芝生、もしくはぬかるんだ土用
- TF(ターフグラウンド)…毛足の短い芝生用。いわゆるトレシュー。
- IN(インドア)…体育館などの屋内用
困ったらとりあえず、HGを第一候補に持って来れば良いかなと。
おそらく、それなりに知識がついてくるレベルまで行かないと、FGやSGが必要になることはないと思います。
スパイクは、サッカーで「選手が唯一、自身の意思でこだわることができる道具」でもあるかもしれません。
しっかりと用途にあったスパイクを選んで、自信を持ってプレーができると良いですね。
コメント